Webデザインを学んで、在宅ワークしませんか?
そんな広告を見かけて、気になっている方も多いと思います。
でもその一方で、
「本当にそんなにうまくいくの?」
「私にもできるのかな」
・・・と、モヤモヤしている人も多いはず。
SNSや広告では「希望」ばかりが強調されていて、「実際のところはどうなんだろう?」と感じていました。
現在、私自身は職業訓練校でWebデザインを学んでいます。
正直なところ、「絶対にWebデザイナーになりたい!」と決意して学び始めたわけではありません。
退職後に「何かスキルを身につけたい」と思い、職業訓練校の存在を知ったことがきっかけです。
訓練中は失業保険を受給でき、学費も基本的に無料。
少し興味のあった分野だったので、「まずはやってみよう」と踏み出しました。
ただ、実際に通ってみると、思っていたより厳しい現実も見えてきたのが正直なところです。
今回は、Webデザインの学習を通して感じた現実や、「学ぶ前に知っておきたかった」と感じた視点をまとめました。
これから学び方を選ぶ方が、冷静な視点で「自分に合うかどうか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。

はじめまして、牧野いとです。
仕事と育児の両立に悩み、14年勤めた製薬会社を退職。
現在は、WebマーケティングやWebデザイン、ライティングを学びながら、働き方や学び直しのリアルを発信しています。
「このままでいいのかな」と感じたとき、少し立ち止まるきっかけとなるような記事を目指しています。
▶詳細プロフィール
30代未経験でも学べるけれど、冷静な判断が必要
30代・未経験でも、Webデザインを学ぶことは十分に可能です。実際に、未経験からスキルを習得している人も増えています。
ただし、「それがすぐに仕事に結びつくかどうか」については、現実的な視点を持って考えることが大切です。
SNSや広告では、「未経験から在宅ワーク」「月収◯万円」など、前向きな言葉が多く目に入ります。
そうした言葉に背中を押されるのは自然なことですが、広告には「申し込みを促す」という目的があるため、どうしても明るい面が強調されがちです。
もちろん、広告や発信そのものを否定するわけではありません。
大切なのは、それらの情報を鵜呑みにせず、自分にとって必要な情報かどうかを見極める姿勢です。
職業訓練というかたちでWebデザインの世界にほんの少しだけ足を踏み入れたことで、厳しい現実が見えてきました。
希望を持つと同時に、冷静な判断力も持ち合わせておきましょう。
どちらか一方ではなく、両方の視点を持つことで、自分に合った道が見えてくると感じています。
実際に学んでわかった“広告では語られないこと”
「未経験からWebデザイナーへ」「在宅で月◯万円」など、SNSや広告にはキラキラした言葉が並びます。
でも、ハローワークや訓練校の説明会、就職セミナーに参加する中で、広告からは見えない現実も多くあることを知りました。
- 訓練校の「就職率」は、あくまで雇用保険が適用される就職全体を指していて、「Webデザイナーとしての就職率」ではないこと
- Webデザイン業界では、未経験の場合は20代が優先されやすいこと
- 30代以降での転職は狭き門だということ
- すでに業界内の需要と供給のバランスは崩れていて、供給過多=未経験者には圧倒的に不利な状況であること
さらに、フリーランスとして在宅ワークで収入を得るには、デザインスキルだけでなく、営業力や実績づくりも必要です。
ある程度の期間をかけて準備しないと、すぐに仕事につながるとは限らないという現実も見えてきました。
これらの事実を知ってから、改めて広告を見ると「なぜ大変な現実には触れないんだろう?」という疑問が残りました。
希望を持つことは大切ですが、始める前に“現実”を知っておくことも、同じくらい重要だと感じています。
学び方を選ぶ前にしておきたいこと
Webデザインに限らず、学び始める前には「冷静な視点」を持つことが大切です。
SNSや広告は、希望のある言葉で背中を押してくれますが、現実の一面しか映していないこともあります。だからこそ、判断材料はできるだけ多く集めるのがおすすめです。
公式サイトだけでなく、実際に通った人の体験談や比較記事などもチェックしてみてください。
また、学び方にもいろいろな選択肢があります。
独学、スクール、職業訓練 ──それぞれにメリット・デメリットがあり、どれが正解ということはありません。
今後、学び方の比較についても別の記事でご紹介できればと思っています。
大切なのは、「自分の生活や目的に合うかどうか」で選ぶこと。
焦って始めるよりも、情報を整理しながら、今の自分にとって無理のない形を選ぶことで、続けやすくなります。
「始めたい」と思ったその気持ちを大切にしながら、足元も冷静に見つめてみましょう。
まとめ|夢だけで判断せず、自分に合う学び方を見極めよう
Webデザインに関する情報には、たしかに夢があります。
けれど、その言葉をどう受け止めるかが、何より大切です。
今は情報があふれる時代。
だからこそ、広告やSNSのキラキラした言葉に振り回されず、冷静に判断する視点を持っておきたいものです。
自分の生活や目的に合う学び方を選べば、着実にスキルを身につけることは可能だと感じています。
今回は、Webデザインの世界に少しだけ足を踏み入れた立場から、感じたことをまとめてみました。

何か一つでも、これから学び始める方のヒントや安心材料になれば嬉しいです。
👉この記事の背景については、noteでも書いています。




